千葉西総合病院 心臓血管外科
短期国内留学体験記
このたび、千葉西総合病院 心臓血管外科部長 中村先生とのご縁をいただき、2025年4月7日(月)より5月2日(金)までの約4週間にわたり、短期国内留学という形で同院にて研修させていただく機会を賜りました。ロボット支援下心臓手術の導入準備という明確な目的のもと、現場に密着した実践的な学びを得ることができ、無事研修を修了することができました。心より御礼申し上げます。
研修期間中は、千葉西総合病院心臓血管外科の一員として、ロボット手術を含む多くの手術に直接参加させていただきました。見学にとどまらず実際に手技に携わることができたことで、現場でしか得られない知見や技術を体得する貴重な経験となりました。

長崎大学病院 心臓血管外科
松丸 一朗
具体的には、ロボット関連手術に第2助手として8例、MICS手術に第2助手として2例(見学1例)、心臓大血管手術に第1助手として3例、第2助手として11例、見学7例、さらには執刀として5例(急性大動脈解離4例、不安定狭心症1例)に関わらせていただきました。着任早々に緊急症例の執刀を任されるという想定以上に実践的な機会もあり、緊張感と責任を伴う中で、自らの力を試され、鍛えられる時間となりました。 また、手術以外にもカンファレンスや病棟回診など、日常診療のあらゆる場面においてチームの一員として温かく迎え入れていただきました。特に多岐にわたる症例の治療戦略や症例管理について、ハイボリュームセンターならではの臨床現場で体感できたことは、今後の診療に大きく役立つ学びとなりました。
最後に、短期留学を検討されている先生方へ一言申し上げます。
限られた期間であっても、これまでの環境とは異なる場に身を置くことで、技術的にも精神的にも大きなステップアップが得られます。また、全国から集まる心臓血管外科医と切磋琢磨できる機会は、何にも代えがたい貴重な経験となることでしょう。
このような素晴らしい機会をいただけたことに、改めて深く感謝申し上げます。
この度は、本当にありがとうございました。